成鳥は白い体に黒い翼の羽を持ち、長い脚と赤みのあるくちばしが目立つ鳥です。ヨーロッパなどの開けた水辺で暮らします。
成鳥の脚も赤く、オスとメスの羽の模様はよく似ています。幼鳥ではくちばしが黒っぽく、成鳥とは印象が変わります。
シュバシコウは、太陽で暖められた空気が上昇する場所で旋回し、高く上がってから滑空します。2014年、ドイツ南部の巣で育った若鳥61羽にGPS記録計を付けた研究では、そのうち27羽が群れで渡りを始め、約1,000キロ先のスペイン北部へ向かいました。最初の5日間に群れを離れる鳥が出て、17羽が一緒に到達しました。
研究者は、1秒ごとのGPS軌跡から、上昇気流で旋回する鳥の動きを解析しました。よく似た旋回軌跡と判定された組の72%は、旋回の向きを変える時差が3秒未満でした。旋回方向がそろうことも、高度差が40メートル未満の個体間で多く観察されました。こうした組み合わせは一定ではなく、上昇気流ごとに入れ替わります。群れの動きから、一つの上昇気流の位置や強さを見積もる図も作られ、渡りの列が空の環境を写す手がかりになりました。
IUCNレッドリスト · 低懸念(LC) · 世界
IUCNの2025年6月5日付の世界評価では、シュバシコウは低懸念(LC)で、個体群は増加傾向です。評価では、系統的な調査の仕組みがあり、分布域全体で保全区域が特定されているとされています。回復計画は「なし」と記載されています。