サバクコウモリは、北米西部の乾燥地にすみ、地面の昆虫が立てる音を聞き取って捕らえるコウモリです。
背は砂色から茶色、腹側は白っぽく、大きな耳があります。
サバクコウモリは、地面などにいる獲物が出す音を聞いて位置を探し、つかまえることがあります。2021年の実験では、アイダホ州で捕獲した5頭を訓練し、21個のスピーカーのいずれかからコオロギの歩く音を再生して、音の場所を探させました。実際の試験には3頭が参加しました。飛ぶときは超音波の反響も使いますが、小さく動かない獲物を探すときは、獲物が立てる音を聞く採食が役立ちます。試験では周波数の重なる雑音と異なる雑音のどちらでも、探索の成績が下がりました。
周囲の雑音がある条件では、獲物の位置を正しく探し当てる成功率が静かな条件の約半分になり、探索時間はほぼ3倍でした。コウモリは超音波の発信回数も25%増やしました。獲物の音と周波数が重なる雑音、重ならない雑音の両方で変化が起き、著者らは注意がそがれる作用を主な理由と考えました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
飛行室で行った実験では、獲物の音に重なる雑音と、重ならない雑音の両方で、サバクコウモリが音の発生場所を探す成功率が静かな条件の約半分になりました。探索時間はほぼ3倍に延び、超音波の発信数も増えました。試験に参加した3頭で両方の雑音に同じような変化が見られたことから、著者らは音の重なりだけでなく、注意がそがれる作用が採食に関わると報告しました。10夜の試験でも、騒音に慣れて獲物を探す効率が改善する様子はありませんでした。対策としては特定の周波数だけを減らすより、人の活動による騒音源を景観から減らすことが大切だと指摘しています。この結果は、採食場所の音環境を考える資料です。騒音が採食を妨げる可能性が示されました。