コンゴ川の南側の森に暮らし、食べ物の集まり方に応じて群れが集まったり分かれたりします。
黒い毛に覆われ、毛のない顔の部分も幼いころから暗い色をしています。
保護施設のボノボには、自分では取れない食べ物を、別の群れの相手へ届かせる行動があります。高い場所の仕掛けまで登り、留め具を外すと、相手がいる側へ果物が落ちます。同じ群れで一緒に暮らしたことのない相手にも、こうした手助けが向けられました。
2017年の研究では、コンゴ民主共和国のロラ・ヤ・ボノボ保護施設で、六歳から十五歳の十六頭を調べました。天井の上にある木の留め具を外すと、リンゴが隣の通路へ落ちる仕組みです。操作する個体はリンゴを食べられず、相手と直接触れ合うこともできません。それでも、相手がリンゴを取れる通路へ入れる条件では、相手が別室にいて取れない条件より、留め具を外すことが多くなりました。さらに、相手が腕を伸ばして求める動作をできる場合と、狭い格子に阻まれてできない場合で、手助けの程度に明確な差はありませんでした。相手は隣接する別の群れにいて、日常の身体接触はない個体です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
コンゴ民主共和国のエコロ・ヤ・ボノボ地域保護区では、違法な野生動物取引から救出されたボノボを育て、選んだ群れを森へ戻す活動が行われています。運営団体の2025年8月の報告では、戻された個体が野生の食べ物を探し、夜の寝床を造り、子育てもする姿が確認され、同地で十頭の赤ちゃんが誕生したとされます。森林警備員による巡回、地域との保全協定、学校やラジオを通じた活動も続けています。救護と森の保全、周辺住民との協力を組み合わせた取り組みです。