東アジアから東南アジアの沿岸にすむ動物です。硬い甲羅と長い尾を持ち、砂浜に卵を産み、幼生は干潟で育ちます。
体の前側は半月形の甲羅で覆われ、後ろの体の両側にとげが並びます。先がとがった長い尾が伸びています。
笠岡では夏の潮の高い夜、オスがメスについたつがいで砂浜へ来ます。メスは砂を掘って卵を産み、少しずつ場所を移しながら産卵をくり返します。
笠岡市立カブトガニ博物館で育てた、ふ化直後の1齢幼生は水中を泳ぎ、光の強い側へ集まりました。
幼生は干潟で脱皮をくり返して成長し、大きくなると、より水深のある場所へ移ります。
海底のゴカイなどの環形動物や、アサリなどの貝類を食べます。
福岡県の津屋崎入江で、2019年に一つのつがいの卵を砂浜の高さが異なる8か所へ100個ずつ移した実験では、定期的に確認した4か所のうち、最後の8月21日まで生きた卵が残ったのは中ほどの高さの1か所でした。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
笠岡湾では、大規模な干拓とそれに伴う水質の悪化で生息が脅かされました。砂浜と干潟、きれいな海水を保つことが保護の課題です。