オスもメスも、腹部の背中側にこぶが1つあります。
記載されたオスの腹部は黄みのある茶色で、灰色がかった茶色のまだら模様があります。記載されたメスの腹部は、全体により暗く、模様がはっきりしていません。
Eriauchenus rangitaのオスは、口のそばにある短い付属器の先に、細かな突起を持ちます。その一つは、まとまった状態では三つに枝分かれした姿に見えます。数ミリメートルほどの小さなクモの、さらに小さな部分に、複雑な形が備わっています。
二〇一八年の研究は、この突起を詳しく記載しています。根元は幅が広く、透明で、硬くなっていません。その先には硬い部分が二つあり、一方が二股、もう一方は一本のままです。二つの部分が組み合わさることで、三つに分かれたような外観になります。
種の基準となったオスは、一九九二年七月、アンタナナリボ北東のアンブヒマンガ村で採集されていました。研究者は、標本を顕微鏡で観察し、口のそばの器官の形を図に表しています。腹部のこぶや色に加え、こうした小さなつくりも、よく似た種との違いを示す特徴になっています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
本種の標本には、イトレモ近くの山地雨林で得られたものがあります。キュー王立植物園は、イトレモ地域で森林の再生や火災の管理に取り組み、火に関するデータを集めていると報告しています。本種については、過去の採集地点と周囲の森林を調べ直し、植物や枯れ葉のある場所を継続して確認する調査が考えられます。