日本各地の川や池で見られるカモです。黒いくちばしの先が黄色く、オスとメスの体の色がよく似ています。
淡い色の顔に、目を通る黒い線があります。派手なオスの繁殖羽が目立つカモ類とは違い、オスとメスとも落ち着いた色です。
カルガモの食べ物には、水草が水底の土の中に作る小さないももあります。琵琶湖のそばで捕まえた1羽を飼育して食べ物を比べた実験では、クロモの茎や葉よりも、この地下の部分を多く食べました。同じ水草でも、食べる部分によって好みが分かれました。
2007年11月に行われた試験では、食べ物を与えない時間を約12時間設け、水を自由に飲めるようにした後、クロモの茎と葉、いもを別々の容器で同時に出しました。それぞれ3グラムを5分間与え、残った量を比べています。2回ともいもはほとんどなくなり、茎と葉は半分ほど残りました。
翌年には、愛知川の水草が生える場所で、水鳥が入れる区画と網で入れなくした区画が比べられました。初めに水深が約60センチあった場所では、鳥が入れる区画のほうが、後にいもの数が少なくなりました。ここにはカルガモやヒドリガモなどが集まり、水面で食べ物を探していました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
琵琶湖周辺では、水草があっても水位が上がると、カルガモなどの水鳥が食べ物に届きにくくなる可能性があります。愛知川の2008~2009年の観察では、調査地の水深が1月から急に増え、2月下旬には深い区画で1メートルを超えました。原著は、人工的な水位操作によって水鳥の食べ物の利用が制限される可能性を指摘しています。この地域の越冬地の保全では、水草とともに水鳥が食べ物に届く水深を考慮することが課題です。