クチジロジカはチベット高原の高地にすむシカです。白い口元や喉と、幅広いひづめが目印です。
口元、目の周り、喉に白い模様があり、体の毛は濃い茶色です。ひづめは幅広く、岩の多い地面を歩くのに適します。
クチジロジカはチベット高原にすむ大型のシカです。チベット自治区の雅魯蔵布江流域にある加查峡谷では、森林内に赤外線カメラを置き、2020年2月から2022年1月まで生息状況を記録しました。調査で得られた有効な写真は24,096枚、映像は827本でした。
撮影時刻は朝7時から11時と夕方5時から10時に多く、一年では4月から6月と9月から11月に記録が増え、特に5月と10月に活動の山がありました。7月から翌年1月はオスとメスが混じる群れが多く、他の時期は同性の群れが中心でした。繁殖後には子を連れたメスの群れも撮影されました。占有率モデルでは利用確率が0.5以上かその近くで、標高が高く緑の多い区画ほど利用率が上がりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
撮影されやすさにも季節差がありました。春は標高が高いほど撮影されやすく、夏は植生の緑が多い場所ほど撮影されにくい傾向でした。研究では、区画の利用とカメラに写る割合を分けて調べています。