ホンジュラスのクラウドフォレストから知られるトガリネズミです。原著が確認した標本は、セロ・セラケ国立公園のタイプ標本だけです。
体の上側も下側も赤褐色で、尾の裏側はそれより淡い色です。
マッカーシートガリネズミは、ホンジュラスの山の森にすむトガリネズミです。細長い尾をもち、下あごには小さな穴と、それにつながる管があります。
この種を見いだした二〇一七年の研究では、中央アメリカ北部などの五十三地点から集まった二百五十六点の標本を比較しました。その中のホンジュラス産は、一九九五年一月に採集されたおとなのメス一匹です。当初は別種のサルビントガリネズミとされていたこの標本を、頭骨や歯の寸法から調べ直しました。
手がかりになったのは、上あごに並ぶ小さな歯の列と、頭骨の幅との釣り合いでした。ホンジュラスの標本は、比較したグアテマラやメキシコの仲間に比べ、頭骨の幅に対してこの歯の列が短くなっていました。著者らは、いくつもの寸法を組み合わせた分析から、独立した種として記載しました。このメスは、セラケ国立公園の標高二千五百六十メートルにある雲霧林で見つかったものでした。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇二六年のホンジュラス哺乳類の研究は、この種を保全上注意が必要な固有種として取り上げています。一方、この種の分布記録はセラケ国立公園の雲霧林に限られ、生態に関する追加情報も得られていないとしています。保全を進めるには、確認地の森を守ることに加え、現地で生息を確かめ、分布と個体数の変化を調べることが重要です。