シマシャコはイランから南アジアにかけて暮らす地上性の鳥です。茶色のまだら模様で、種子や昆虫を食べます。
羽は茶色や砂色のまだら模様で、喉は黄褐色、胸には黒い首輪のような模様があり、脇腹には細い縞があります。
パキスタンのシマシャコは、開けた農地や低木の生える森林に暮らします。巣は地面のくぼみに作り、草や枯れ葉を敷きます。とげのある低木や草の茂みは、巣を覆う屋根にもなります。地面を歩く鳥の子育ては、足元に残る植物に包まれて始まります。
2016年の論文は、パンジャーブ州のソルトレンジで、2011〜2013年に行った繁殖調査を報告しています。研究者は鳥の動きなどを手掛かりに十個の巣を見つけ、卵や巣を囲む植物を調べました。巣はすべて地面にあり、草やアカシアの仲間、ナツメの仲間などが生える場所で見つかりました。
一つの巣にあった卵は四〜十二個でした。農地の中で見つかった巣にも、周囲に自然の植物が残っていました。十二個の卵があった巣も、自然の植生が畑の境界にある場所でした。畑と、その端に残る草木の組み合わせが、シマシャコの繁殖場所の一部になっていたのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ソルトレンジを調べた2016年の論文は、シマシャコの繁殖場所に自然の植物が残ることを重視しています。著者らは、生息地の自然植生を維持し、この地域の保全計画を作り、野生動物を守る取り組みを強めることを提案しました。農地の周囲の草や低木を残す環境づくりにつながる、地域の繁殖観察に基づいた提案です。