大きなのど袋を持ち、湖や湿地で魚を食べるペリカンです。
羽は淡い灰色がかった白色で、くちばしの下に大きな袋があります。
ブルガリアのスレバルナ湖では、ニシハイイロペリカンは水面に浮くアシの島に巣を作ります。2000年には85巣のうち30巣が新しい巣台にあり、コロニー全体で110羽のひなが育ちました。2008年、イノシシが繁殖地へ入り、そこにあった巣をすべて壊しました。約850メートル先の別のアシ原へ移った40つがいは65羽のひなを育て、残った鳥は繁殖地を去りました。その後、高い巣台や柵が設けられました。
1955〜2024年の記録では、巣一つあたりに育ったひなの平均は1955〜1975年の0.77羽から1990〜2024年の1.04羽へ上がりました。一方、巣数は年により7〜150巣と変わり、2024年は15巣でした。近年はタヌキやジャッカルによる巣の襲撃も記録され、巣台や柵の設置、水位変化への対応が続いています。
IUCNレッドリスト · 準絶滅危惧(Near Threatened, NT) · 世界全体(種レベル)
世界のIUCNレッドリストでは、2017年評価がニシハイイロペリカンを準絶滅危惧(NT)、個体数傾向を減少としました。成熟個体は11,400〜13,400羽と推定されています。2023年のIUCNグリーンステータスは回復度を56%とし、既知の六つの地域区分のうち生態機能が保たれているのは二つと評価しました。黒海・地中海の渡りの道では、保全活動による大きな改善が記録されています。2019年9月〜2025年3月の欧州事業報告によると、ブルガリアとウクライナに12基の巣台を設け、ブルガリアとルーマニアの送電線11km以上に鳥よけを取り付けました。ギリシャでは4kmの電線を絶縁し、別の4kmを地中に埋めました。報告は、ギリシャの個体群は安定し、ルーマニアでは20%、ブルガリアでは40%増加したとしています。