赤褐色の羽と赤い喉の肉垂が目を引く、南アメリカ北部のホウカンチョウ科の鳥です。
背は赤褐色で、顔には黒っぽい裸出部があり、喉には赤い肉垂があります。
カワリヒメシャクケイの外側の尾羽には、赤茶色の縁があります。アマゾン川の北側に分布し、南側には、よく似た別種の鳥が暮らします。二種は頭や体の羽の色がよく似ていますが、尾の色や体格、声にはそれぞれの特徴があります。大きな川の両側に、似た姿の鳥が分かれて暮らしています。
二〇二〇年の研究は、かつて同じ種の中にまとめられていた北と南の鳥を比べ直しました。調べた標本は合わせて百四十七点で、そのうち北側五十一点、南側二十五点では、翼や尾、くちばしなどを測定しました。北側のカワリヒメシャクケイは、多くの部分で南側の鳥より大きいという違いが確かめられました。
録音された声も比較に加えられました。分析に使えた十八の録音では、鳴き声のひとまとまりの長さにも違いが現れました。尾羽、体格、声、そして川を挟んだ分布を合わせて考え、研究者は二つを別種とする結論を出しました。似た羽色の鳥でも、姿のいろいろな部分と声に、その違いが表れています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
マナウスの約八十キロ北方で一九九三年に行われた調査では、再び木が育つ二次林でも本種の声や姿が確かめられました。一九九九年の論文は、ホウカンチョウ科の保全に、狩猟のない広い原生林を残すことと、二次林の価値も保全計画に取り入れることを提案しています。本種が使う森を守り、狩猟の影響を地域ごとに調べることが課題です。