長い胸びれが特徴で、温帯から寒い海にすむクジラの仲間です。
がっしりした暗い色の体に丸く張り出す額があり、胸びれは細長く後ろへ曲がります。
フェロー諸島周辺で長時間潜水記録器を付けたヒレナガゴンドウ三頭は、海底棚の上と外で水面にいる時間を変えていました。Heide-Jørgensenらの研究では、三頭とも大陸棚の外側にいる時のほうが、水深七メートルより浅い場所で過ごす時間が長くなりました。記録全体では平均約六割がその浅い層で、最深潜水は828メートル。
潜水回数や短い潜水の割合にも個体差があり、メスは一時間に約23回、オス二頭は約7〜9回でした。海底の地形との位置関係を加えると、深さだけでは見えない行動の違いが見えてきます。このデータは2000年に記録器を付けた三頭の移動を追ったものです。広い北大西洋のすべての群れや季節の習慣を表す測定ではなく、海域と対象数を含めて読む必要があります。
IUCNレッドリスト · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体(種レベル)
IUCNの2018年世界評価では、ヒレナガゴンドウは低懸念(LC)です。評価日は2018年6月18日で、世界全体の個体数推移は不明とされています。地中海内部の集団は別のIUCN評価で2021年に危機(EN)、減少傾向とされました。世界全体の種評価と地中海内部の集団評価は、対象範囲の異なる記録です。