Myosorex jejeiはコンゴ民主共和国のKahuzi-Biega地域で標本が記録されたトガリネズミです。背の毛は暗い灰色で、毛先は茶色です。2010年の原記載は、湿地と周囲の山地林での採集記録を報告しています。
本種の種別記載では、毛はわずかに二色で全体に暗い灰色に見えます。背の毛は根元が暗い青灰色、先端が茶色です。尾は中程度に長く細い単色で、長い剛毛はありません。
Myosorex jejeiは、カフジ・ビエガ国立公園で、同じ属のMyosorex babaultiと同じ場所にすんでいます。本種は小さく細い頭骨と、とても短いつめを持ちます。前足のつめは平均二・一ミリ、後ろ足では一・八ミリと測られています。
二〇一〇年の研究者は、頭骨の長さと幅を比べ、この属を頭の細いグループと幅広いグループに整理しました。本種は前者に入り、同じ公園にすむMyosorex babaultiは後者に入ります。同じ森に、体の形が異なる近縁の動物が一緒に暮らしていたのです。
調査では、二〇〇五年と二〇〇七年に得た標本を使い、頭骨や歯の測定、顕微鏡による形の比較を進めました。毛色が似る小さな動物でも、標本を詳しく比べると違いが分かります。本種の発見は、この地域の一つの森にも、複数のMyosorexがすむことを明らかにしました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
本種のすむカフジ・ビエガ国立公園では、森林の分断が保全上の課題です。二〇二六年の世界遺産委員会は、公園の高地で行われた二〇二四年の調査結果を受け、森林のつながりの喪失や伐採の痕跡に懸念を示しました。また、治安の悪化で森林回復計画が中断していると報告しています。本種のすむ森林と湿地を残し、生息状況を調べることが重要です。