チャイロコミミバンディクートは地上で暮らす有袋類です。
ずんぐりした体に、長く尖った鼻と小さな丸い耳があります。黒っぽい硬い毛と灰色の下毛が混じって褐色に見え、腹側はクリーム色です。
チャイロコミミバンディクートの東部亜種は、オーストラリア南東部のガリワード(グランピアンズ国立公園)で調べられました。2025年の研究は広域調査とカメラ調査を組み合わせ、生息しそうな区域のモデルを現地記録で確かめました。さらに見つかった場所ごとに草、スゲ、地面の掘り跡などを記録し、どんな環境で姿を確認しやすいかを比べています。
現地では、槍草や細いイグサ類、スゲが多い場所ほど見つかりやすく、カリトリス属の木が多い場所では少ない傾向でした。地面の掘り跡も生息場所の予測に関係しました。広域モデルは現地の確認結果とおおむね合いましたが、予測された一部の場所では確認されず、植生の細かな違いも合わせて調べる必要性が示されました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ガリワードの東部亜種では、槍草・細いイグサ類・スゲの茂りと地面の掘り跡が確認地点に結びつき、カリトリス属の木が多い場所では確認が少ない傾向でした。著者らは、広域の分布モデルを現地調査と細かな植生記録で補う方法を示しています。