ハートマンヤマシマウマは、乾いた岩山に適応したシマウマです。
ハートマンヤマシマウマでは、首と胴に縦じま、尻に横じまがあり、腹は白く縞がありません。
ナミビアのプレ・ナミブでは、ハートマンヤマシマウマが砂浴びをするくぼみが、雨水を集める小さな地形になります。二〇一四〜一八年に六百五十六か所を記録した研究では、くぼみの土は周囲より細かく、養分が多く、水がしみ込みやすいことが確かめられました。周辺の草地が乾いても、くぼみは水分を長く保ちます。
くぼみでは一年草の草花が密に育ち、雨の後はドローン画像でも周囲より長く緑を保つことが確認されました。草食性の節足動物の活動密度はやや高く、調査中に新しいくぼみは三百四十一か所作られ、放棄後に再利用されたものは七十一か所でした。草食性の節足動物の活動密度が高い場所では、雑食性や捕食性の節足動物の活動密度も高い傾向でした。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ナミビアのプレ・ナミブの調査は、ハートマンヤマシマウマの砂浴び跡が雨水を蓄え、草花や節足動物の利用する微小環境を作ると報告しています。広い草地だけでなく、こうした小さな地形も乾燥地の多様性を考える材料になります。対象は一地点の亜種研究で、現行の世界区分、評価日、個体数動向は今回確認できていません。