チリの乾燥した岩場にすむチンチラです。密でやわらかい毛と大きな耳を持ち、岩のすき間を隠れ場所に使います。
ふつう灰色の毛で、腹側は白っぽくなっています。後ろ脚は前足より長く、よく発達しています。
チンチラの食事には、乾いた土地に降る雨とのつながりが現れます。チリ中北部のエル・クヤノの谷では、雨が多かった年のふんから、少なかった年より多くの種類の植物が見つかりました。食べた植物として確認できたのは、雨の多い1992年に21種、少ない1993年に11種です。岩場で暮らすチンチラの食卓は、毎年同じ顔ぶれではありませんでした。
2002年に発表された研究は、二年間の四季それぞれでふんを集め、各回40粒を選んで調べています。植物のかけらを顕微鏡で見分けるため、周囲に生える草や低木も集めて比べました。年間の雨量は1992年が242ミリ、翌年は123ミリでした。雨の多い年には、見分けられた食べ物の中で草の仲間が目立ち、乾いた年には低木の割合が上回りました。周囲で確認された植物も38種から27種へ変わっており、水分の乏しい土地で食事の組み合わせが変わる様子が記録されています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
チリのラス・チンチージャス国立保護区では、野生のチンチラとその生息地が守られています。管理するチリ森林公社によると、保護区は1983年11月30日に設けられ、広さは4,229ヘクタールです。同公社は、チンチラのための保全計画が現在もあると説明しています。保護区内では主に北向きの山の上部に暮らし、乾燥地の植物や岩場とともに保護の対象になっています。