白と黒の体が目立つ、南米南部などの浅い海にすむイルカです。
頭や胸びれ、背びれ、尾の周りが黒く、体の中央には白い部分があります。
パタゴニアのサンタクルス川河口では、イロワケイルカの行動が潮の満ち引きと結びついていました。研究者は岸の見晴らし場所から行動を記録し、船で川口まで調査して、河口を1平方キロメートルごとの区画に分けて生息場所を比べました。潜水は引き潮の時間帯に多く、浅い河口水域を選ぶ傾向も示されました。
著者たちは、底生の餌を探す行動かもしれないと解釈しています。海のイルカという印象から外れた河口で、潮が変わるたびに水深や流れが変わり、潜る場所の使い方にも影響する様子が浮かびます。ただし、この観察はアルゼンチンの一つの河口を対象とし、潜水を見ただけで食べ物を直接確認したわけではありません。引き潮と採餌の関係は、現地の行動記録から立てられた仮説です。
IUCNレッドリスト · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体(種レベル)
IUCNの2017年世界評価では、イロワケイルカは低懸念(LC)です。評価日は2017年8月22日、個体数の傾向は不明と記録されています。評価書は南米の亜種が広く分布し主要域で豊富とする一方、ケルゲレン諸島の亜種は地域評価で絶滅危惧(EN)と区別しています。世界のLCだけで、すべての地域・亜種の状態を示せるわけではありません。