スラウェシ島などにすみ、オスの上あごの牙が鼻の上へ伸びるイノシシの仲間です。
体毛が少なく、オスの上あごの牙は鼻の皮膚を突き抜け、後方へ弧を描きます。
スラウェシバビルサのオスは、鼻の上から後ろへ曲がる大きな牙を持っています。これは上あごの犬歯が伸び、皮膚を突き抜けたものです。下あごにも牙があり、こちらはメスにも見られます。丸い体を細長い脚が支え、灰色から茶色の皮膚は毛が少なく見えます。
オス同士が争う場面では、後ろ脚で立ち上がり、前脚を相手へ繰り出す姿が見られます。目立つ上の牙は折れやすく、強い力には弱い構造です。後ろへ曲がった牙がメスへの飾りの役割を持つという考えも、検証を要する仮説として挙げられています。
森では果実や葉などを食べ、暑い時間には泥の中で休むことがあります。スラウェシ島のロレ・リンドゥ国立公園にも生息します。森林の伐採は暮らす場所を減らし、身を隠す植生も失わせます。狩猟による圧力とともに、森の状態を保つことが保全の課題です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
森林の伐採と狩猟が脅威です。伐採で身を隠す植生が減ることも、狩りの影響を受けやすくする要因です。ロレ・リンドゥ国立公園では、保護区の森にすむ固有の動物の一つとして記録されています。