北米北部の森で繁殖し、秋には海を越えて南へ渡る小鳥です。繁殖期のオスは黒い頭頂が目立ちます。
繁殖期のオスは黒い頭頂と白い頬が目立ちます。メスの繁殖羽は頭に細かな縦斑があり、黄色みを帯びる個体もいます。
2014年と2015年の秋、カナダ南西部ノバスコシアの二島で捕獲したズグロアメリカムシクイに発信器を付け、メイン湾周辺の100基を超える自動受信塔で追跡しました。成鳥48羽と当年生まれ66羽を捕獲し、107羽の移動記録を解析して、繁殖地や年齢、捕獲時期と経路の関係を調べました。
記録された判定可能な75件の飛行のうち、渡り先へ向かう動きと判定されたのは13件で、62件は目的地から外れる方向でした。非直線の動きは年齢や生まれた地域を問わず見られましたが、その目的はまだ分かっていません。飛行の方向は、渡り先へ向かう経路かどうかで判定されました。個体ごとに飛行距離や経路の曲がり方も大きく異なりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
この研究では、渡り先から外れる飛行に地域規模の移動が含まれる可能性が示されました。受信塔の記録は海岸沿いに集中していたため、著者らは沿岸以外も含む広域の経路把握を今後の課題としています。繁殖地と越冬地を結ぶ最終飛行だけでなく、渡り途中の地域でどこを移動するかを調べることが、移動性鳥類の保全研究に役立ちます。