白と茶色が入り混じる羽をもつ、森のフクロウです。日本を含むユーラシアに分布します。
羽色は木々にまぎれやすく、翼の縁には羽音を小さくする細かなギザギザがあります。
フクロウのために用意した巣箱に、鳥が入るまで十年かかった例があります。ノルウェー南東部ヘドマルクで続けられた取り組みでは、繁殖に使われた四つの巣箱のうち、三つは設置の翌年に使われました。残る一つが初めて使われたのは十年後です。同じ地域でも、巣箱に親鳥が現れるまでの時間には大きな違いがありました。
2009年の論文は、1980年から2004年までの25繁殖期をまとめています。巣箱は屋根付きで、入り口の直径は18センチ。小川や湿地、湖のそばの針葉樹林に、地上4〜6メートルの高さで設置されました。点検できた記録を年ごとに積み重ねています。繁殖に使われた四箱では、合わせて19回の繁殖が記録されました。人が作った場所へすぐ入る鳥がいる一方、長く空いたまま残る場所もあったのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ヘドマルクの巣箱事業では、巣箱を増やしても、調べた期間に巣箱で繁殖するフクロウの増加は見られませんでした。著者らは、この地域の保全を考える際、巣の場所に加え、特に冬の餌が足りるかを調べる重要性を指摘しています。冬の餌不足は、分布の西の端で暮らすフクロウを制限する要因の候補として挙げられました。1989年には三羽に発信器を付け、狩りに使う環境を調べる取り組みも行われています。