オスは黄褐色の冠羽と赤みのある翼が目印です。メキシコ西部の低木地や二次植生で小さな群れを作り、繁殖期にはつがいになります。
オスは黄褐色の冠羽を持ち、頭部は黒と白が混ざったような模様です。体は灰色で、下面には丸い白斑があり、翼は赤みを帯びます。メスの冠羽はより暗く、茶色です。
エボシウズラのオスには、のどが黒っぽい地域の鳥と、白っぽい地域の鳥がいます。背中の赤茶色の模様も、広さや濃さが地域によって異なります。メキシコ西部に連なる生息地には、同じ種類の鳥の中にも、土地ごとの装いの違いがあります。
二〇一七年の研究では、ムーア動物学研究所に収められた成鳥の標本百十四点が比較されました。多くは一九三三〜五四年に採集されたもので、採集地の記録も確かめています。翼、尾、くちばし、脚の長さを測り、羽色による分け方と、採集地による分け方を別々に調べました。
ソノラ州南部やシナロア州北部などの標本には、隣り合う地域の亜種の特徴を併せ持つものがありました。研究者は、これを亜種の特徴が混じり合う手がかりと考えました。はっきりした羽色だけでなく、中間的な模様も残す標本が、土地と鳥の姿のつながりを映しています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
エボシウズラは、メキシコに固有の鳥です。二〇〇五年公表の保全計画研究は、本種を乾燥地域の固有鳥の一つに挙げ、メキシコの鳥の保全では生息地を失う問題への対処を重視しています。地域ごとの分布や個体数を調べ、低木や草のある生息場所を守ることが大切です。