尾を立てることが多い小型の潜水ガモです。繁殖期のオスは青いくちばしと栗色の体になり、北米で繁殖します。
尾は長く硬く、上向きに立てることがあります。繁殖期のオスは青いくちばしと栗色の体を持ちます。メスと若鳥は全体に茶色っぽく、暗い頭頂と頬のぼんやりした線があります。
北米に本来すむアカオタテガモは、ヨーロッパでは飼育個体が野外に広がりました。2007年の論文は、1948年に英国の動物園へ運ばれた7羽から増えた子孫のうち、約90羽が野外へ逃げたと記しています。
スペインで1993〜2003年に採集されたアカオタテガモ31羽、カオジロオタテガモ63羽、交雑と疑われた29羽を研究者が遺伝子で調べました。29羽のうち18羽は両種の第一世代交雑、10羽は交雑個体と親種の戻し交雑に分類され、1羽は交雑ではなくアカオタテガモでした。第一世代は繁殖でき、両方の親種との戻し交雑個体も見つかりました。うち1羽は第一世代と戻し交雑の判定が分かれました。カオジロオタテガモ63羽のうち遺伝子を調べた43羽では、8つのDNA目印にアカオタテガモ由来の型がありませんでした。研究者らは当時の調査群に広い遺伝的混ざり合いは確認されず、早期の捕獲対策が一因かもしれないと考えました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
アカオタテガモは北米原産ですが、ヨーロッパでは野生化した個体がカオジロオタテガモと交雑し、保全上の脅威となっています。フランスのLIFE Oxyura事業(2018〜2024年)では、冬に数えた個体数が2017〜18年の167羽から2023〜24年の23羽へ減ったと、フランスの行政文書が報告しています。計画後も、残る野生個体の監視や目撃時の迅速な対応を続ける方針です。