日本には冬に渡来する、尾の先が赤い鳥です。
淡いぶどう色の体に、長い頭の飾り羽と目を通る黒い帯があります。尾の先は赤色です。
日本の冬空で群れをつくるヒレンジャクに、海を隔てた北の繁殖地の記録が加わりました。2025年、研究者はサハリン州ノグリキ地区で夏の滞在地と確かな繁殖を確認し、サハリン島では初めて巣を見つけて記載しました。巣の形や周囲の環境も調べられ、繁殖の様子を知る手がかりが得られています。
日本で冬に見かける群れと、ロシア極東で営まれる繁殖期は、ひとつの年の中でつながっています。冬の観察に、夏の巣の記録を重ねると、ヒレンジャクが季節ごとに使う場所をより広い地図の上で描けます。研究者はこの地域を、繁殖記録が限られていた種の新たな調査地として位置づけています。巣の記載は、繁殖環境をほかの地域と比べるための基礎資料にもなります。
IUCNレッドリスト · 準絶滅危惧(Near Threatened, NT) · 世界全体(種レベル)
BirdLife Internationalの2018年版IUCN世界評価では、ヒレンジャクは準絶滅危惧(NT)です。サハリンでの巣の記録は繁殖地を示すもので、種全体の個体数変化を示すものではありません。