マダラウズラはメキシコ南東部から中米の森林にすむウズラです。地面を歩いて種子や昆虫などを探します。
成鳥は橙色の冠羽を持ち、暗褐色の背には黒や赤褐色の斑点があります。下面はオリーブ褐色で白い斑点があり、メスの冠羽はより鈍い色です。赤褐色の下面を持つ色型も記載されています。
マダラウズラのオスは、頭の羽を立てると扇のような形になります。羽の根元側のオレンジ色と、先の黒い部分がくっきり分かれます。森の落ち葉の間で食べ物を探す鳥に、頭の羽が大きく開く一瞬があります。地面近くの暮らしの中で、姿勢や小さな声も仲間への合図になります。
1997年一月十七日の夕方、ベリーズのチャン・チチ保護区で、一組が落ち葉をかいているところが観察されました。二羽は一メートルほど離れていましたが、オスが体を起こし、ゆっくりと頭の羽を三回立てました。その間に出す低い声は、近くにいた観察者にもかすかに聞こえるほどでした。
続いてメスと考えられた鳥が腹を地面につけ、オスが近づいて短い交尾をしました。この間、二羽はともに低い声を出していました。その後は静かに下草の中へ進み、森の奥へ消えました。頭の羽を開く動きから、二羽が近づいて再び茂みへ戻るまでが、ひと続きの行動として記録されています。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
BirdLifeの世界評価は低懸念です。ベリーズの1962年の原著では、背の高い雨林や、再び高く育った林にすむことが記されています。1997年の求愛の観察も、頭上を木々が覆い、下草と落ち葉のある森で行われました。この地域での保全では、食べ物探しや繁殖行動の場となる森林を保つことが、生息環境の維持につながります。