くちばしの先がシャベルのように幅広いカモです。この大きなくちばしで水中の細かな食べ物を集めます。
繁殖羽のオスは頭が緑色、胸が白く、腹側に赤茶色の部分があります。メスは褐色のまだら模様ですが、同じように幅広いくちばしを持ちます。
千葉県の手賀沼で冬を過ごすハシビロガモは、水に浮かぶ小さな動物だけでなく、物の表面につく藻も食べていました。胃の中からは、ケンミジンコの仲間と、その体のかけらが見つかっています。糸のような緑藻や、小さなワムシ、珪藻も含まれていました。水をこして食べる姿の内側には、肉眼では見分けにくい生き物を集める食事がありました。
1992年に発表された報告では、3月に捕まえた7羽の消化管を調べています。夜に捕まえた6羽は、岸から100メートル以内、水深約0.6〜1メートルの漁網の周りで食べ物を取っていました。この6羽すべてからケンミジンコの仲間が見つかり、4羽からは付着性の糸状緑藻が検出されました。食べていた場所と胃の中の物を合わせ、著者は水面近くのプランクトンと漁網につく藻を利用していたと考えています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
米国ネバダ州の野生動物局は、ハシビロガモの脅威として、干ばつ、生息地の喪失、水の流れを別の場所へ変えることを挙げています。繁殖期には植物の多い浅い湿地を好み、繁殖期以外には湖や湿地、農業用の池などを利用します。この地域の保全では、鳥が利用する浅い水辺と、そこへ水が届く環境を残すことが課題になります。