草の茎につかまる尾を使って長い草や葦を登る、小さなネズミです。
背は赤みのある黄褐色、腹は白く、小さな毛のある耳と丸みのある鼻が目立ちます。
カヤネズミは繁殖期、草の葉を球形に編んだ巣を地上約1mにつくります。一方、冬を越す巣がどこにあるかは、あまり分かっていませんでした。研究者は2016年冬、以前に繁殖期の調査を行った小規模な半自然草地19か所を訪れ、越冬巣の位置や周囲の植生を記録しました。対象地では12個の巣が9か所で見つかりました。
見つかった冬の巣は地上平均約29cmにあり、繁殖期の巣より低い位置でした。巣の分布には冬の植生被覆が正に関係し、冬の刈り取りは巣に負の影響を与えていました。植物の高さそのものは冬巣の分布に影響せず、著者らは越冬巣の多い場所では高さ約30cmの植物が重要と示しています。冬に草地を管理するとき、地表を覆う植物を残す意味を具体的に示した調査です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2016年冬に調べた日本の半自然草地19か所では、冬の植生被覆が越冬巣の分布と正に関係し、冬季の刈り取りは負の影響を示しました。研究者は巣が多い場所で高さ約30cmの植物が重要と述べています。これは限られた地域・時期の調査結果で、カヤネズミ全体の正式な保全区分や個体数傾向を示すものではありません。