夜に地上でアリやシロアリを探し、昼は巣穴を使うアフリカの動物です。
鼻先は長く、手足には土を掘るのに適した幅のある爪があります。
ツチブタは、丈夫な爪で地面を掘り、長い舌でアリやシロアリを食べます。ふだんは夜に活動し、昼は巣穴で過ごすことが多い動物です。次々に掘られる大きな穴は、ツチブタ自身が使った後に、ほかの動物の隠れ場所にもなります。土の中に、別の動物が使える空間を残しています。
南アフリカのカラハリにあるツワル保護区では、三年間、体温と行動を記録する研究が行われました。干ばつで植物が減り、餌となる昆虫も少なくなると、ツチブタが昼に餌を探す時間が増えました。寒い夜を避け、暖かい時間に動くことで、体温を保つための消耗を抑えます。
厳しい干ばつでは体の状態が悪くなり、昼へ活動を移しても死んだ個体がありました。昆虫の餌となる植物から、昆虫を食べるツチブタ、さらに穴を使う動物へと、環境の変化がつながります。乾燥や暑さの影響を考えるうえで、食べ物と行動を合わせて追う手がかりになっています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
狩猟や、伐採・農地・道路・集落による生息地の減少が脅威です。カラハリの研究では、干ばつによる餌不足で体の状態が悪くなる例も報告され、乾燥への反応が調べられています。