岩の多い高山草地にすむ大型のキジ科の鳥です。カザフスタン南アルタイでは繁殖が記録され、詳しい繁殖生態には未解明の点があります。
オスとメスはよく似た羽色で、頭や首は灰色、背には白い斑点があり、腹は白と黒に分かれます。
アルタイセッケイは、アジアの高い山で暮らす鳥です。石の多い斜面と、その間に生える植物を利用しています。ロシアのアルタイ山地では、ひなを連れた鳥が草を食べ、成鳥が高い場所から周囲を見渡す姿が観察されました。
研究者は1978年六月から九月、アルタイ南東部のスコル山塊をほぼ毎日調べました。六月初めには、五羽から八羽の若鳥を連れた家族が繰り返し見つかっています。人が近づくと、成鳥は若鳥をすばやく上の方へ連れていきました。岩の多い山で、家族は高さを使って移動していました。
六月末から七月初めには、一日の中の移動が目立ち始めました。まだ暗いうちに、植物が比較的多い低い場所へ下り、昼の間に少しずつ山頂の方へ上がっていきます。古い溝にたまった土で砂浴びする姿も記録されました。山の鳥にとって、斜面は暮らす場所であるとともに、食べ物を得て過ごす一日の道でもありました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
スコル山塊の研究者は、この山のアルタイセッケイを守り、調べるための保護区を設けることを提案しました。家族が移動する斜面や、食べ物のある植物の多い場所が、生息地の具体的な要素です。地域の暮らし方を知る調査が、守る場所を考える基礎になっています。