コケワタガモは小型の海ガモです。ロシア北極圏を中心に繁殖し、アラスカ沿岸の浅い海で換羽・越冬する個体群があります。
小さな頭と平たい頭頂、短い体、細めの翼、先のとがった長い尾を持ちます。
アラスカの北極沿岸平野で、2007~2024年の航空調査と近くの三角形調査の結果から、コケワタガモの数と分布を推定しました。見つかる数が少なく年ごとの観察数も大きく変わるため、調査地点と年の両方を考慮する方法を使いました。モデルによる推定を、従来の調査設計に基づく値と比べました。
2つの調査データでは、個体数が約6.5年周期で増減していました。分布図では調査地域の北部に多く、南へ向かうほど密度が低い傾向でした。25年間の平均成長率はわずかな減少でしたが、推定の幅には増加も含まれます。モデルは調査時期や見つけにくさの違いも考慮し、年ごとの推定値のばらつきを小さくしました。見つからない個体の割合もモデルに組み込みました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
個体数を長期的に評価するときは、調査時期を周期の同じ段階にそろえて比べることが大切です。