メキシコのチアパス高地に分布するトガリネズミで、背も腹も暗い灰褐色です。
背も腹も暗い灰褐色で、尾は上側と下側で少し色が異なります。
ツマビロコミミトガリネズミは、メキシコのチアパス高地に暮らします。マツやナラの森だけでなく、その森が再生した場所からも見つかっています。落ち葉が地面を覆う山の森は、小さな動物たちが暮らす場所になっています。
2019年に報告された研究は、2002年から2018年に行った十九回の野外調査をまとめました。十三か所に小さな落とし穴式のわなを置き、九か所で六種、合計二十二匹のトガリネズミを得ています。このうち七匹が本種で、集まった標本の中では最も多い種類でした。
研究者は、捕獲した個体を博物館にある標本と比べ、種類を確かめました。本種も、採集地や標本番号とともに記録されています。見つかった数に加えて、いつ、どこの森から得た個体なのかを残すことが、標本の役割です。以前から保管されていた資料と新しい採集記録を合わせることで、チアパス高地で暮らすこの種の居場所が詳しくなりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2019年の現地調査では、本種はマツとナラの森や、その森が再生した植生から記録されました。著者らは、トガリネズミを対象とする調査を増やし、現在の生息環境や脅威を確かめる必要を挙げています。各地の標本と森林の状態を対応させ、残された生息地を把握することが保全に関わります。