湿った山地の森にすむトガリネズミです。背は暗く、腹側は銀色がかった茶色で、足には中くらいの長さの爪があります。
背は暗い茶色で、腹側は銀色がかった淡い茶色です。尾は上下で色が少し異なり、前足の爪は中くらいの長さです。
グアテマラコミミトガリネズミの幅広い前足には、つめを支える骨と、その手前に連なる小さな骨があります。近い仲間と比べると、この種の指の骨は幅広い傾向があります。外から見えるつめだけでなく、その内側の骨の形にも、仲間ごとの違いが現れています。
二〇一〇年の研究は、博物館に保管された毛皮標本の前足を、X線で撮影しました。乾かした標本にも足の骨が残っているため、骨を取り出さずに形を調べられます。グアテマラのカレルなどで採集された本種の十六標本も、この比較に使われました。
研究者は中央の指を中心に、骨の長さと幅を測りました。本種では骨が幅広く、つめを支える先端の骨も大きいことが、ほかの二集団との区別に役立ちました。比較された仲間は、頭骨の寸法が重なり合うほどよく似ています。それでも、幅広い指の骨と大きな先端の骨には、標本を見分ける手がかりが残されていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
グアテマラのCONAPが二〇二二年六月に公表した絶滅のおそれがある種のリストは、本種を国内のカテゴリー三「危急(VU)」に掲載しています。このリストは、脅威を詳しく把握して保全を進めるため、調査による情報の充実を重視しています。本種についても、グアテマラ西部の山地林で現在の生息地を確かめ、近い仲間と正しく区別した記録を蓄えることが、森林を守る場所を判断する手がかりになります。