記載されたオスの腹部は暗い茶色で、黄白色の斑点が散らばっています。
記載されたメスでは、腹部の前方は暗い茶色に黄色っぽい斑点があり、後方はおもに黄白色です。脚には、明るい茶色の部分と濃い輪模様があります。
Eriauchenus lukemacaulayiは、林床だけでなく、地面より高い場所にたまった落ち葉の中にもいるクモです。タコノキの葉の付け根では、地上およそ1.8メートルの落ち葉からメスが見つかっています。木に寄りかかった倒木の中にもいて、地上約45センチの場所からメスと卵の袋が得られました。倒れた木や大きな葉の根元は、森の中に上下へ散らばる小さな居場所になっています。
これらは、2009年一月にアンドリンギトラ国立公園で集められ、2018年の記載に使われた標本の記録です。タコノキの葉の付け根から得たメス二頭と、卵の袋とともに得たメス一頭は、それぞれ別の標本番号で残されています。さらに、標高1580メートルでは地面の枯れた倒木の下からもメスが採集されました。研究者が居場所の高さや木の状態まで残したことで、同じ雨林の中でも複数の小さな環境を利用する姿が読み取れます。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
本種が見つかったアンドリンギトラでは、人が起こす火災や木の伐採、燃料用の木の採取などが保全上の課題です。保護区を支える基金FAPBMは、地域住民が公園委員会などを通じて保全や地域の活動に参加する共同管理を紹介しています。同基金の公園への支援は2007年に始まったと説明されています。森を守る管理と、周辺に暮らす人たちの参加を組み合わせた地域の取り組みです。