トナカイは、オスにもメスにも角が生えるシカの仲間です。ヨーロッパ・アジアの亜種は、雪の積もる寒冷地で暮らします。
幅広いひづめは、雪の上で体重を支える助けになります。角は毎年抜け落ち、新しく生えます。
トナカイは、北の冬に地衣類を食べることがあります。目の奥には光を反射して見え方を助ける層があり、夏には金色、冬には青色へ変わります。紫外線も感じる目が、暗く雪の多い季節の暮らしとどのように関わるかが調べられています。
2023年の研究では、スコットランドのケアンゴームズで、餌になる地衣類の光の反射を調べました。白く見える地衣類は紫外線を吸収するため、雪を背景にしたとき暗い部分として浮かびます。研究者は、この明暗の違いが、トナカイが食べ物を探す助けになると考えています。
餌を見つけることと同時に、餌場へ行けることも保全上の課題です。ノルウェーのセテスダール・リュフィルケでは、道路や人の活動が野生の群れの移動を妨げています。2025年には道路をトンネルにする案の効果が計算され、餌場や出産場所へのつながりを取り戻す方法が検討されました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ノルウェーの野生集団では、道路、貯水池、建物、人の活動などによる生息地の分断が課題です。餌場や出産場所へのつながりを取り戻すため、対策の効果を計算して比べる研究が進められています。