開けた農地や草地などで食べ物を探すカラスです。日本では、くちばしから額へ続くなだらかな形が見分ける手がかりになります。
くちばしから額への線がなだらかです。
ハシボソガラスは、オニグルミの硬い殻を割り、中の部分を食べます。路上へクルミを落とし、そのまま電線などで待って、車が殻を割ったあとに食べることもあります。
二〇一九年の研究は、北海道函館市の住宅地で、車を利用するクルミ割りを調べました。二〇一六年一〇月五日から一二月一九日までのうち四三日間、研究者が徒歩や自転車で巡回して観察しています。車を利用する方法が含まれた一連の行動は、クルミを単位として六五例あり、一二地点で見つかりました。
よく使われていたのは、電線などの高い場所から路上へクルミを落とす方法でした。落としたあと、歩いて位置を変える例もありました。また一〇例では、高い場所から落とした衝撃で割る方法と、車を利用する方法の両方が、一連の行動の中に含まれていました。車で割れる前や割れたあとに、別のカラスにクルミを取られることもありました。硬い殻を開くまでには、置く、待つ、回収するといったさまざまな動きが続きます。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
人の生活に近い場所で暮らすカラス類との共存では、餌となるごみの管理も大切です。千葉県松戸市は、二〇二六年一月更新の案内で、被害のない巣を撤去する必要はないとしています。また、ごみを適切に管理し、カラスが集まる要因を減らしながら共存するよう呼びかけています。餌を与えると、その場所へ集まるようになり、鳴き声やふんによる問題につながるおそれがあるため、餌付けを控えるよう案内しています。