白黒の体と橙赤色のくちばしを持つ、がっしりした水辺の鳥です。
橙赤色のくちばしと赤みのある桃色の脚が目立ちます。飛ぶと翼に幅広い白い帯が見えます。
ミヤコドリのくちばしは貝を扱う道具であると同時に、食べ方の個体差も映します。オランダのワッデン海で冬を過ごす64羽をGPSと加速度計で追った研究では、餌の取り方によって潮の時間の使い方が分かれました。くちばしの先の形から、ミミズなどを探す型と硬い貝を食べる型を比べると、ミミズ型は日中の採餌が多く、干潟が出る時間が短くて夜が明るいときには草地にも出かけます。貝を食べる型は寒い日に採餌時間を延ばす一方、霜で草地が使いにくくなると、ミミズ型の採餌時間は短くなりました。
二度の満潮にはさまれた一周期で採餌する時間は、個体によって3.7〜6.5時間と幅があり、長く採餌した個体ほど推定生存率が低いという関係も報告されています。この調査は越冬期の行動を追い、採餌時間と生存率の関連を示しました。ワッデン海の越冬地では、干潟と隣接する草地が、異なる採食型の鳥に別々の餌場を与えていました。
IUCNレッドリスト · 準絶滅危惧(Near Threatened, NT) · 世界全体(種レベル)
IUCNレッドリストの世界評価では、ミヤコドリは準絶滅危惧(NT、A2bc+3b+4bc)です。2019年7月26日の評価で、成熟個体は50万〜99万9,999羽、個体群は減少傾向、成熟個体の継続的減少もありとされました。湿地の面積・範囲・質も低下が続くと評価されています。一方、IUCNは生息域全体で保全上重要な場所が特定され、少なくとも一部が保護区に含まれ、系統的な監視計画もあると記録しています。