大きな黄色いくちばしをもつワシです。オホーツク海北部沿岸で繁殖し、北日本などで冬を過ごします。
おとなでは、暗い羽色の中で肩の白い羽が目立ちます。くちばしと足は鮮やかな黄色です。
オオワシは、凍った水辺でも魚をとります。北海道の湖や内湾では、氷の切れ目のそばに止まり、開いた水面から魚をとろうとする姿が見られました。水面を覆う氷が少しずつ解けるころ、鳥が集まる場所にも変化がありました。冬の途中から春にかけて、漁のある場所と、漁のない場所への集まり方が変わっていたのです。
2001年の論文では、1991年11月から1992年4月に北海道北部と東部の71地点を数えた記録を報告しています。2月半ばには、ほぼ凍った湖や内湾の漁場に多く集まり、氷上に捨てられた小魚を食べていました。3月初めには、漁のある場所とない場所で密度の差が小さくなり、3月下旬には漁のない場所に多く集まっていました。4月半ばには、調べた場所の大部分で氷がなくなり、氷が一部に残る場所で多くの鳥が数えられました。氷と開いた水面が隣り合う場所は、漁で残った魚以外にも餌を得られる、冬の大切な水辺だったと考えられます。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
北海道では、鉛の弾を含む動物の肉を食べることによる、オオワシの鉛中毒が保全上の問題です。2020年の研究は、2015年6月から2018年5月に得た死体の肝臓を調べ、北海道のオオワシ34羽中9羽で鉛中毒の基準を超えたと報告しました。また、二羽の胃から見つかった弾の破片は、同じ鳥の肝臓に含まれる鉛と、同位体の比率が一致しました。著者らは、鉛を含まない弾への切り替えと、野鳥の体内の鉛を調べ続けることを提案しています。