二つに分かれた長い尾を持ち、飛びながら昆虫を捕る鳥です。建物の軒下や橋の下などにも巣を作ります。
背中は青みを帯びた黒色で、尾は深く二つに分かれています。尾の外側の羽はメスのほうが短い傾向があります。
ヨーロッパで繁殖するツバメは、サハラ砂漠より南のアフリカで冬を過ごし、春に繁殖地へ戻ります。帰ってくる日は一羽ずつ異なり、メスでは、到着の早い個体ほど産卵も早い傾向があります。長い渡りの旅と、巣で始まる子育ては、季節の中でつながっています。
2015年の研究は、スイス南部とイタリア北部のツバメに、小さな光の記録装置を付けて一年の移動を追いました。2010年と2011年の繁殖期に640羽へ装着し、翌年に124台を回収しています。日が昇り沈む時刻の変化から、移動している期間と同じ地域にとどまる期間を分け、繁殖地へ帰った日を推定しました。帰還日と最初の卵を産んだ日を比較できたメス16羽では、二つの日付に強い結び付きがありました。同じツバメでも、冬を過ごす場所を出る時期や、繁殖地へ戻る時期には幅があります。一年の行動を一羽ずつ追うことで、渡りと繁殖が連続する暮らしの様子をたどれます。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
日本では、建物に巣を作るツバメと人が共に暮らせるよう、巣の周りを整える保全活動があります。バードリサーチの2025年度活動報告は、Tsubame Japanと協同し、道の駅や鉄道駅などに糞受け1200枚を無償配布したと記しています。国立駅や多摩地域では人工巣やカラス避けを設置し、大阪府のJR島本駅では地域のツバメ保護活動を支援しました。巣の下の汚れや捕食への対策を通じて、子育てを見守れる場所を残す取り組みです。