細長いくちばしと、頭のふさふさした羽が目立つ潜水するカモです。魚をとらえて食べます。
繁殖期のオスは暗緑色のふさ状の頭、赤いくちばし、赤茶色の胸を持ちます。メスと非繁殖期のオスは頭が茶色がかり、体は灰褐色です。
細長い魚を捕まえたウミアイサが、水面で飲み込むのに時間をかけることがあります。ノルウェー西岸では、ヨウジウオの仲間をくわえて浮かび上がり、くちばしから細い尾を突き出した姿が観察されました。魚を追う時間より、くわえた後の扱いに長くかかった例もありました。
記録されたのは2007年1月14日の午後、ベルゲン北西のキルストラウメンという浅い水路です。比較的強い流れの中で、おとなのオス2羽が魚をとっていました。10分間の観察中に、少なくとも8回の捕食成功が確認されています。2羽は頻繁に水面へ戻り、細長い魚を口にしている様子が見えました。
潜って魚を追いかける時間は20秒未満でした。一方、くわえた魚を扱って飲み込むまでに、1回の例では25秒ほどかかっています。短い潜水で魚を手に入れても、細い獲物を飲み込むまでには別の時間が必要でした。尾が外に出たままのくちばしが、その水面での作業を伝えています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ウミアイサが子育てする沿岸では、ひなの休息や羽づくろいを妨げる接近を減らすことが保全上の課題です。デンマーク3地点で1991~1992年に行われた観察では、漁船やモーターボート、ウインドサーフィンなど、速く動く艇との接触が親子の行動に影響しました。接近を受けたひなは、母鳥の周りに集まって泳ぎ去ることが多くありました。原著は、沿岸のレジャー利用を考える際に、夏に子育てする鳥の暮らしも考慮するよう求めています。