湖や沼、流れの緩い川にすむ小さな水鳥です。水に潜って魚などを捕らえ、浮いたように見える巣で子育てします。
胴は短めで、くちばしは尖っています。ひなには縞模様があります。
カイツブリは、浅い水で食べ物を探すことが多い鳥です。
アルジェリア北東部のトンガ湖で、2010年から2012年まで3回の繁殖期に巣の場所と繁殖成績を調べた研究では、巣は主に岸近くの浅い水辺にありました。一方、岸から離れた深い水にある巣ほど、繁殖に成功しやすい傾向が見られました。巣の繁殖成功率は全体で60%でした。著者らは、浅瀬では食べ物を取りやすい反面、巣は捕食される危険が高まるため、餌場と巣の安全性の間にかけひきがあると考えました。大きな巣も成功率が高く、捕食と悪天候が巣の失敗の主な原因でした。捕食や巣の冠水の割合は年によって大きく変わりました。餌を探しやすい浅瀬と、子育てを守りやすい少し深い水辺。この湖では、カイツブリの繁殖に水深の違いが関わっていました。
IUCNレッドリスト(BirdLife International) · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体
IUCNの世界評価では、カイツブリは2019年版で低懸念(LC)とされ、2016年10月1日時点の評価では世界個体群の傾向が減少と記録されました。南部アフリカの2025年地域評価もLCですが、分布範囲と水鳥調査の記録は減少しています。湿地の劣化・改変が脅威とされ、減少の広がりや原因を調べたうえで湿地を保全することが提案されています。