ヌマウズラは、地面の草や落ち葉の間で餌を探す小型のウズラです。ここではニュージーランドに導入された個体群を取り上げます。
羽は灰色がかった茶色で、細かな模様があります。ニュージーランドの亜種ではオスとメスで羽色が異なり、メスの方がやや大きいとされています。
オーストラリアのヌマウズラは、草が密に茂る地面に巣を隠します。浅いくぼみに草を敷き、上から草が覆いかぶさるような場所を使います。ひなは卵からかえるとすぐに巣を離れ、地面を歩く暮らしを始めます。食べ物や繁殖に適した場所を求めて移動する鳥でもあります。
2019年十一月四日、南オーストラリア州のセントピーター島で、八羽の群れが観察されました。2021年に発表された報告によると、そのうち六羽は小さく、羽の特徴から幼鳥とみられました。砂地に乾いた草が点在する場所をゆっくり進み、幼鳥は地面から種を拾い、成鳥は地面の種に加えて、立った草の穂からも種を取っていました。
この島は本土から最も近い所で約五キロメートルです。著者らは、成鳥より小さい幼鳥が群れにいたことから、島内で繁殖した可能性が高いと考えました。島の草地で種を食べる群れは、この地域での繁殖範囲を考える新しい手掛かりになりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
南オーストラリア州政府の2008年の資料では、アデレードとマウントロフティ山地のヌマウズラは、減少している可能性があり、生息する範囲も地域内で非常に限られるとされています。一方、2021年のセントピーター島の報告は、島々の鳥をさらに調べ、観察を公表することを提案しています。地域ごとの生息と繁殖の記録を積み重ねることが、草地や湿地の保全を考える手掛かりになります。