トウブモグラは、土の中にトンネルを掘り、ミミズや甲虫の幼虫などを食べます。広くて大きな前足が掘るのに役立ちます。
前足は幅広く、シャベルのような形で、爪の根元まで水かきがあります。目や耳は外から見えず、鼻先はとがっています。
トウブモグラは地中にトンネル網を掘って暮らします。湿った土の閉じたトンネルでは、地上より酸素が少なく二酸化炭素が多くなることがあります。2010年の研究では、このモグラのヘモグロビンを調べ、血液中の酸素との結びつきが弱く、赤血球内の物質の影響を受けにくい性質を見つけました。
研究者は、この特徴が一気にトンネルを掘るとき、血液が二酸化炭素を運ぶ力を高める可能性を提案しました。地中での呼吸に適した仕組みは、ほかの哺乳類に見られる典型的な低酸素への反応とは異なります。地面の中で生活するトウブモグラの体が、掘削中のガス環境にどう対応するかを示す研究です。地中で活動するモグラの暮らしを知る記録でもあります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
トウブモグラは無脊椎動物の多い湿った土を好み、閉じたトンネル網を掘ります。湿った土の中は空気が入れ替わりにくく、地上より酸素が少なく二酸化炭素が多い環境になります。研究では、トウブモグラのヘモグロビンが低い酸素親和性を持ち、赤血球内の調節物質の影響を受けにくいことが示されました。著者は、この性質が掘削時の二酸化炭素運搬に関わる可能性を提案しています。地下の土壌環境と体の特徴を結びつける生理学的な記録です。低酸素に暮らす動物では血液が酸素を取り込みやすくなる例がありますが、トウブモグラの血液は低い酸素親和性を示しました。この違いも地下での呼吸を考える材料になりました。研究は短時間に勢いよくトンネルを掘る活動にも注目しました。