オスとメスで羽色が大きく異なるライチョウの仲間です。シベリアのタイガに暮らし、オスは春に目立つ場所へ集まり、尾を広げて求愛します。
オスはメスより大きく、首は青みを帯びた黒色で、胸に緑がかった幅広い帯があります。メスはより明るい褐色のまだら模様で、オスとメスとも目の上に赤い肉垂があります。
オオライチョウは、東シベリアからモンゴル北部などの森林にすむ鳥です。モンゴルのヘンティー山地にはステグマンニという亜種が暮らします。ゴルヒ・テレルジ国立公園では、古いシベリアカラマツの森にオスが集まり、メスに求愛する場所がありました。
2011年四月二十九日から五月二十日、その一か所でオス六羽とメス三羽の行動が観察されました。求愛の場所は森の南側の端から約二百メートルの位置にあり、その先には開けた草地が続いていました。鳥たちはそこで、芽を出したばかりのイネ科の草や、ほかの草の若い部分を好んで食べていました。
最初にメスが求愛の場を訪れたのは五月三日で、七日、八日、九日には交尾が記録されました。オスどうしの争いも四回見られました。カラマツの古い森と、春の芽が伸びる草地が隣り合う場所で、食事と繁殖の時期が重なっていたのです。山の森林の端には、この鳥の春の暮らしを形作る複数の環境が集まっていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2012年のヘンティー山地の報告は、モンゴルの亜種を守る基盤として、古い森林の保護を挙げています。求愛場所の周囲には春の採食に使われる草地もありました。地域の保全では、繁殖に使うカラマツ林と、その周囲の採食場所を合わせて残すことが重要です。