オスとメスで羽色がよく似た高山性のキジの仲間です。四川省西部の調査では、秋と冬から春にかけてよく使う林が変わりました。
中型のキジの仲間で、オスとメスの羽衣に目立つ違いがありません。
チベットキジシャコは、中国西部の高い山に暮らす鳥です。四川省のパムリン山地では、モミやカラマツの森、低いオークの茂みなどを使います。常緑の木と葉を落とす木、背の低い茂みが入り交じる山の斜面には、季節に応じた居場所があります。
2008年の晩夏から翌年の春まで、約五十平方キロメートルの山地で、抜け落ちた羽と声をもとに、五種類の環境の使われ方が比べられました。秋の羽の記録は、モミとカラマツの森に多く集まりました。一方、冬の羽と春の声では、オークの茂みが、その広さから期待される割合より多く使われていました。
同じ山でも、秋と冬から春とでは、よく使う植物の組み合わせが変わっていたのです。この結果から著者たちは、モミとカラマツの森だけでなく、異なる植物がまとまって生える環境を一緒に残すことを提案しました。季節ごとに使う森や茂みの違いが、山での暮らしを支えています。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
BirdLifeの世界評価は低懸念です。パムリンの研究では、冬から春に使われるオークの茂みが、炊事や暖房の燃料として切られていることが報告されました。著者たちは、多様な生息環境を残し、薪を採る場所や時期を調整することを提案しています。