アジアの森や低木地などにすむ、夜行性のジャコウネコです。
灰色や茶色の体に黒い斑点があり、首の横には白黒のしまが並びます。尾にも黒い輪模様があります。
森で暮らすオオジャコウネコが、同じ排泄場所を訪ねる記録があります。ネパールの研究者は、木の枝が茂り、低木に囲まれた排泄場所にカメラを一台設置し、2016年12月と2017年2〜3月に計91夜撮影しました。少なくとも二頭が同じ場所を使い、出入りは午後6時から午前6時の間に不規則に起き、午後6〜11時に多く記録されました。昼の森では見えにくい動物ですが、ふんや尿のにおいが残る一角には、別の個体が訪れた手がかりが積み重なります。研究者は、こうした場所が、においによる縄張り表示や個体どうしの連絡に使われる可能性を挙げています。
2022年12月から2023年3月にネパールの別地域で行われたカメラ調査では、オオジャコウネコとコジャコウネコは活動時間がよく重なる一方、撮影地点の重なりは小さい結果でした。夜の時間を共有しながら、別々の場所で記録される暮らしが見えてきます。この排泄場所の記録は一地点の91夜分で、においが何を伝えるか、二種が場所を分ける理由までは明らかになっていません。
IUCNレッドリスト · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体(Viverra zibetha; 2024-2 amended record; original assessment 2015-03-03)
IUCNの2024-2版は、オオジャコウネコを低懸念(LC)とし、2016年評価の改訂版として記録しています。元の評価日は2015年3月3日です。2016年の評価文書は、個体群の傾向を減少とし、ラオスやベトナムなどで食用取引を背景にした狩猟圧を挙げました。一方、分布の広い地域では個体数が保たれる場所もあるとして、世界全体では低懸念と判断しました。地域別評価は同じではなく、中国の2015年国内評価は危急(VU)、バングラデシュの2014年評価は準絶滅危惧(NT)です。バングラデシュの評価は肉目的の狩猟、報復殺傷、道路での死亡を脅威に挙げています。世界全体の区分に加えて、地域ごとの記録を続けることが保全に欠かせません。