クロキョウジョシギは太平洋岸を季節移動するシギで、岩や海藻をひっくり返して餌を探します。
全身は黒褐色で、腹は白く、くちばしは短く少し上を向いています。脚は短く、普通は暗い色ですが、暗赤色や桃色を帯びる個体もいます。
クロキョウジョシギは太平洋の海岸を利用するシギです。繁殖地と越冬地を行き来する23羽に位置記録装置を付けた研究では、渡りの途中で利用が多い2つの海域が見つかりました。ひとつはアラスカのクック湾・シェリコフ海峡、もうひとつはカナダのハイダグワイ諸島とアラスカ南東部のアレクサンダー諸島です。
世界の個体群のおよそ85%はアラスカ中央部のユコン・クスコクウィム・デルタで繁殖します。ハイダグワイ諸島とアレクサンダー諸島の海域は冬にもよく使われ、北向きの渡りは南向きより長くかかりました。渡りの途中で休む行動も、主に北向きの移動で見られました。追跡した鳥は北部モンタギュー島へ移動せず、プリンス・ウィリアム湾内で止まった鳥も少数でした。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
クロキョウジョシギは一年を通して太平洋沿岸の環境を使い、繁殖地、渡りの途中、越冬地で海岸に依存します。論文は、海岸の汚染、開発、気候変化による環境の悪化が、繁殖地と非繁殖地の両方で脅威になり得ると指摘しています。