セイランはインド・マレー地域の低地林にすむ大型のキジで、オスは非常に長い尾羽をもちます。
オスの翼と尾には目のような斑点が並び、オスの尾羽は野生の鳥の中で最も長いと紹介されています。
スマトラ島のセイランのオスは、求愛の踊り場の周りを中心に暮らします。森の中に活動の中心となる場所をいくつかもち、踊り場を行動範囲の端に置くオスも、中央に置くオスもいます。隣り合うオス同士では、使う範囲の重なりが小さい傾向が見られます。
2001年九〜十一月、スマトラ島のワイ・チャングで、成鳥のオス六羽と若いオス一羽に発信器をつけて追跡する研究が行われました。三か月を通して使った範囲は七〜三十二ヘクタールでした。若いオスには踊り場がなく、その行動範囲は、成鳥の中で最も広く動いたオスの約二倍でした。
研究では、踊り場をもつ成鳥が、木の大きい荒らされていない森を多く利用していました。研究者は、オスが動く範囲には、餌を探すことに加え、踊り場へ通い、その場所を保つ必要も関わると考えました。華やかな求愛をする場所は、日々の森の使い方とも結びついています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2009年のこの地域の論文は、利用する森への強い好みと限られた移動が、分断された森林への移住を難しくする可能性を挙げています。セイランが使う自然林を保ち、森林の消失や荒廃を抑えることが、保全の課題です。