南アメリカとトリニダード島の水辺にすむカワウソです。川や湖とその岸辺を利用します。
毛は短く、密でなめらかな灰褐色です。のどや口元は淡く、足指には水かきがあります。
ブラジル南東部の大西洋岸森林にある私設自然保護区で、オナガカワウソの食べ物を調べた研究があります。2008年7月から翌年10月まで、プール状の水域約4.1kmで糞212個を集め、含まれる食物の種類を識別しました。調査地は19のプールに分かれ、雨季に水がつながります。水辺での食性を、季節をまたいで糞の内容から追った調査です。
212個の糞に現れた割合では、魚が96.7%と最も多く、魚の中ではロリカリア科が65.4%、ピメロドゥス科が42.9%でした。ほかに昆虫、甲殻類、ヘビ、鳥、哺乳類、果実なども記録されました。この地点では魚が食事の中心ですが、割合は糞に食物が現れた頻度で、食べた重さの比率ではありません。一つの保護区に限った結果です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
この調査地では、採集した糞の96.7%から魚が確認され、ロリカリア科やピメロドゥス科が多く現れました。著者らは魚食が最も多い食物項目と報告しています。地域の水辺環境を考える際の食物情報になりますが、対象は保護区内の約4.1kmに限られ、オナガカワウソ全体の食性や個体数、正式な保全区分を示すものではありません。