アフリカやアラビア半島の岩場にすむ哺乳類です。岩のすき間などを隠れ場所にして、草や葉を食べます。
ずんぐりした体に、ごく短い尾があります。足の裏の大きな肉球は汗で湿り、岩の上で滑りにくくします。
ケープハイラックスのオスは、短い音を重ねて長い「歌」をつくります。歌の節の多くは、平均約0.6秒の「ワイル」で始まり、その後に短い「チャック」が続きます。イスラエルのアイン・ゲディ自然保護区で録音された歌を分析すると、約87%の節でワイルが最初に鳴り、歌が進むにつれて、その出現率と長さは下がりました。
研究者は2020〜2021年、野外でオスの歌を計118回流し、別のオスが歌で返事をするか調べました。自然な歌を流す試験は40回、ワイルを約7割減らした歌は39回、ワイルを短く切って間に音を挟んだ歌も39回でした。自然な歌に対しては、ワイルを減らした歌より返事が多く、切れ目のある歌より返事までの時間も短くなりました。研究者は、歌の先頭にあるワイルが仲間の注意を引き、その後の歌を届けるのを助けると考えています。
IUCNレッドリスト · 低懸念(LC) · 世界全体
2015年公表のIUCN世界評価では、ケープハイラックスは低懸念(LC)に分類されています。2026年に確認したMammal Diversity Databaseの記録も、IUCN区分をLCとしています。