Sorex salviniはグアテマラ西部・中部の高地で知られるトガリネズミです。種別記録は、広葉樹と針葉樹の雲霧林に生息するとしています。2017年の形態研究を踏まえ、古くS. saussureiに含められた個体群から分けた扱いが示されています。
背中は灰色がかった茶色で、腹側もほぼ同じ色です。尾は背側が灰茶色、腹側が少し淡い色で、わずかに色が分かれています。
このトガリネズミは、昆虫を食べる山の住人です。グアテマラのフィンカ・ラ・チンガダで見つかったメスの胃腸には、昆虫の脚や、背中を覆う硬い部分のかけらがたくさん残っていました。小さな体の中に残った食べ物が、森での食事を伝えています。
このメスは2006年六月、標高2720メートルの、環境が乱された雲霧林の低い側で、地面に埋めた罠にかかりました。研究者が消化管の中を調べたところ、内部寄生虫は見つかりませんでした。別の採集地フィンカ・チナウでは、2003年一月にオス一頭とメス一頭が得られています。これら三頭は、2017年に仲間の分類を調べ直した研究でも、本種の標本として確認されています。日付と標本番号を伴う少数の記録が、見つけにくい動物の暮らしを少しずつ明らかにしています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2006年に調査者がフィンカ・ラ・チンガダを訪れた際、森の木が薪として切られ、運び出されていました。本種の採集地点でも森林利用による変化が観察されています。