日本で身近に見られる、長い翼と尾をもつ猛禽です。尾の先の中央が浅くへこみます。
飛んでいるときは、尾の先端のくぼみが見分ける手がかりです。とまると体を起こした姿勢をとります。
スペインのドニャーナで繁殖するトビは、巣へ白いプラスチックなどを運びこみます。オスもメスも材料を運び、卵を産む前に巣を飾っていました。周囲に落ちている物と巣の中の物を比べると、白い色とプラスチックが多く選ばれていました。同じように手に入る複数の材料を置いた実験でも、白いプラスチックを選ぶ傾向が見られました。
2011年の研究では、年齢が分かる鳥の127巣を調べ、約77%に飾りが見つかりました。飾りは若い鳥や年を取った鳥では少なく、7〜12歳ごろの鳥で多くなっていました。人が巣の飾りを増やすと、ほかのトビが入りこむ頻度が上がりました。そのとき、7〜12歳の鳥は相手への攻撃を増やしました。巣の見た目と、持ち主が巣を守る行動が結びついていることから、飾りはほかのトビに向けた合図と考えられています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
スペインの2004年の鳥類レッドブックは、毒の使用、生息地の破壊、電線設備での感電、汚染物質をトビの脅威に挙げています。保全策として、巣を作る川沿いの林の回復、農薬などの使用の制限、違法な捕獲や巣の破壊の防止を提案しています。大きなねぐらと周囲の環境を調べ、守ることも課題に挙げられています。